ビジネス分野においては、1990年代後半にIBMが発表した音声認識ソフトウェア「via voice」で、音声入力や音声コマンド操作ができるようになりました。ただ、日本語の複雑な構造のせいで、英語と比べると認識率の向上が困難であったため、当時はそれほど普及しませんでした。ところが近年、AI(人工知能)によるディープラーニングの大幅な進化に伴い、音声認識技術の精度が飛躍的に向上しており、現在ではコールセンターなどでの活用が急速に進んでいます。
現在では、音声認識技術は一定品質の音声であれば認識率90%を超えるまでに進歩しており、人間の音声認識能力と同等レベルとまで言われています。画像認識と並び、社会実装が進んでいる技術のひとつなのです。